うろおぼえ立ち読み雑記

週間漫画雑誌等を立ち読みして、気になる作品についてのレビューなどをメインにしていますが、最近は買っているマンガのレビューの方が多いかな。マンガ以外の趣味の話もあります。

「沖で待つ」「海の仙人」を読む・・・。

職場の同僚で、風変わりな年配のおじさんとの会話の最中に、本の話題になった。
カメラ、バイク、オーディオ、JAZZ・・・等々の多趣味なおじさんは、50歳を過ぎても独身なので金だけはある。
株式投資も長年やっているので、今年の正月は株で稼いだお金で海外旅行へ行ったけれど、
行き先はバングラディッシュだ。

何でそんなところに?という質問に明快な返答は得られず、退職後はそういう発展途上国のNPOに参加して、ボランティアみたいな事をしたり、中東辺りを巡るカメラマンになりたいとか・・・。

それはさておきこのおじさん、マンガ、小説、映画などのフィクションにはそれほど興味がなく、
現実感の無いモノには興味が持てないということを、
僕に向かって正面から真剣に切りかかってきた。

マンガ、小説、映画等々を好み愛する者にしてみれば、正反対の人物である。

ただ、興味は無いけれど50歳を過ぎてから気晴らしにハリウッド映画関連のDVDとかを何となく観ていたら、結構気持ちの切り替えができるようになったので、精神の安定も保たれてきたとか・・・。
なんでも鬱の症状があるそうで、医者にも読書とか映画とかを勧められて、治療の一環としての映画鑑賞や読書をするようになったとか・・・。
真面目な人で、完璧、完全を求めるタイプのヒトゆえ、「現実」へのこだわりがあるのかもしれない。

逆に「現実逃避」「先送り」「すべてを無かったことに・・・」の語彙が似合う
「妄想現実逃避型人間」ともいえる僕は、「悲惨な結末」よりはハッピーエンドか、
希望を繋げられる話が好きだ。
あとはスッきり爽快にしめくくる話もいい。

僕もたいして読書家ではないが、かのおじさんもそれ程読書家ではないらしい。
おじさんの読書とは、株の本や経済の本等々の実用書が多いそうで、
時折、おじさんの同世代作家や話題の小説をチラリと読んだりするそうである。
特にひいきにしている作家とかは無いようです。

そんなおじさんが勧めてくれた、最近とくに感銘した本が、
「沖で待つ」だったそうだ。

やけに熱心に勧めてくるうえに、
「貸しますよ」とかいってくれるのだが、
借りると直ぐに読まないといけないという事情が発生するのが鬱陶しいので、
「文庫になったら読みます」とか、
「いや・・・つぎに読むべき本を用意していますので・・・」とかいいながら、得意の「先送り」でお茶を濁して3週間が経過しました。

実はその話題がでた次の週には「沖で待つ」以外の絲山秋子作品を探して、「海の仙人」の文庫を買っていたのです。
そして、読むタイミングがとれずに購入後2週間目にしてようやく日曜日の夕方に「海の仙人」を読みました。

短いのであっという間に読み終わり、
「まあ・・・こういう感じなら、『沖で待つ』も買って読んでもいいかな・・・」とかいいながら、本屋で単行本を購入。
帰宅後、直ぐに読み、10時前には読了。

「・・・なんかあっけない。町田康でももう少し濃くて、ぐいっと食い込んだのになあ・・・」というのが
「沖で待つ」の第一印象。
会話とか内容とか面白いけれど、なぜかあんまりグッとこないなあ。
でも、特筆すべきは太っちゃんは死んだのに、生々しい死を感じない。
サラリとしていて、実はそばにいるような不確かなイメージ。

「海の仙人」にでてくる、一部の人間にしか見えないファンタジーの存在もこの太っちゃんのイメージに重なるような気もする。

こういうのがいいのか・・・あのおじさん。

このおじさんの勧めで「隣りのヒットマン」という映画を観た。
ブルース・ウイリス主演のコメディ映画だ。
もう~大絶賛するうえに何回も観たとかいうので、マユツバながらもビデオを借りて夜中に観たら・・・。

何回も観るほど大絶賛するような作品とは思えなかった。


どこらへんがいいのか?よくわからなかった。
ブルース・ウイリス主演のコメディ映画で「ハドソン・フォーク」というのがあったが、
あれよりは面白かったかな?

まあ映画のほうはさておき、「沖で待つ」の単行本にはもう一本集録された作品がある。
僕はこの作品がちょっと気に入った。
「勤労感謝の日」という作品なのだが・・・これは笑いがこみ上げてくる箇所が多々あり、テンポもいいので好きだ。
この話は2時間の土曜ワイド劇場とか、そんな枠の番組でドラマ化したら面白いだろうなと思った。
(ドラマ化したのかな?)

もうちょっと、長い作品が読みたいね。
もっと細部にこだわったつくりも見てみたい。
長編作品ばかり読んでいるヒトには箸休め的なポジションで
気軽に読めた作品達ということで・・・。

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テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

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