「FINE(ファイン)」というマンガを読んだ・・・2006-06-21 Wed 13:23 ビッグコミックスピリッツにて好評?連載中の作品。 正直なところ読み飛ばしていました・・・作者様には申し訳ないです。 絵柄が「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の作者とかぶっているような気がして・・・というより「ボーイズ・・・」の方を読むために立ち読みをしていました。 それで、「ボーイズ・・・」の方が田西の喧嘩指南編というところで、 鈴木さんにボクシングの手ほどきを受け、後楽園ホールでボクシングの試合を観戦したりとか・・・ ちょっと、青山をぶん殴る宣言からテンションが下降気味なので、チラッと読んでみたわけですよ・・・。 何の話なのかも知らずに読んでみたら、 「ファイン・アート」の「FINE」が題名で、主人公がアーティスト志望の貧乏画家だというのだから・・・なんか・・・痛いところを突かれたようで・・・。 続きを読む 元恋人の仕事(アート関連)に主人公もかかわる事を条件に同居を始めた・・・云々。 そのあたりから読んできましたが、主人公上杉の紹介文にでてくる 「にしん年」という意味が今週号を読んでわかりました。 個展に向けて作品を制作しなければならない上杉ですが、先週号では思いっきりつまずいて壁にぶち当たっています。 いままで自分の「上杉カラー」である蛍光色は、前述の「にしん年」という巨大地上絵に使用した色で、その時点では壁を乗り越えるためのカラーとなったのですが、数年後の現在の自分を苦しめるカラーになってしまったという話ですね・・・。 よくあることです。 制作者サイドの乗り越えなければならない壁のひとつですね・・・。 色以外にも扱うテーマやモチーフが固まってしまい、いまひとつ抜け出せない袋小路に入ってしまった・・・そんなところです。 マンガでもそういう作品をみたら、「ああ・・・迷ってる。」 「続きそうもないな・・・。」「またラフのまま掲載されている。コミックスで体裁を繕う気だな・・・。アシに描かせて。」等々 鑑賞する側や見る側はいいたい放題です。 制作者側は壁を乗り越えるのに必死です。結果、不出来でも明日につながる習作として自分の作品を残せるのならば、それでよしとします。 しかし才能の枯渇や限界を感じて投影機(プロジェクター)を使って他人の作品を描きなぞって、自分の作品だと言い張るのはいかがなものかと思います。(怒!) しかもそういう作品がなにかしらの大賞を受賞してしまうのですから、 原作?が非常に優れている証拠でもあり、真似をした作家にも技術があったというわけですね・・・ 件の盗作疑惑の洋画家のことなのですけれど・・・。 正直なところ、このニュースを知った時点で 「切腹ものだな・・・」 「斬首、磔、さらし首!」 といった言葉が脳裏をかすめたわたしは時代劇ファン。 オマージュ作品とか、模写とか、インスパイアーされたとかなら、なんとなくわかります。あとは一般の人や中高生が真似したとかなら、素人のやる事だから仕方ありません。 しかし大学教授でプロの洋画家が第三者をだましてまで、作品を盗作すれば問題がおきない訳がない。 国内ではあまり知られていない作家のコピーだからわからないとでも思ったのでしょうが、世の中有名な作品ばかりに注目している人達ばかりではないのですよ。 マンガもしかり。マイナーな作家だから有名漫画家の作品をそのままトレスしたりして、作品をでっちあげてもばれないと考えるのも浅はかなことです。 苦悩する制作者側が決して手を染めてはならない方向、それが盗作です。 長くなりました。この主人公上杉の苦悩やスタンスや考え方には、少し共感する部分もあったのでこの漫画を採り上げてみました。 「嬉し、楽しさ三割の、苦悩、苦痛、絶望が七割で作品は創られる」 こんな言葉が浮かびました・・・後ろ向きでスイマセン。 スポンサーサイト
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この記事のトラックバックラフ (漫画)『ラフ』(ROUGH)は、あだち充による、高校競泳界をテーマとした少年漫画である。1987年17号から1989年40号まで「週刊少年サンデー」(小学館)にて連載。コミックスは全12巻。ワイド版は全6巻、文庫版全7巻、My First WIDE版全4巻。作品中に登場するプール棟や … 2007-07-29 Sun 18:25 このマンガが読みたい! |
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