うろおぼえ立ち読み雑記

週間漫画雑誌等を立ち読みして、気になる作品についてのレビューなどをメインにしていますが、最近は買っているマンガのレビューの方が多いかな。マンガ以外の趣味の話もあります。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

映画「蟲師」・・・観てきました。

日曜日の15:10~と、昼間に観に行ったのはまずかったかもしれない。
仙台方面に行くので必然的に渋滞に少しづつはまっていく。
長町のシネコンで観るつもりだったから、長町モールに向かう車で少しづつしか前に進まない。
時間に余裕を持っていたからいいようなものの、普段ならあきらめて
どっかに行ってしまってたところだ。よく我慢したなオレ。

・・・しかし、映画が始まってみると、
またしてもポップコーンをガサガサ、ジュースをジュルジュル。
前かがみになったり、後ろに反り返ったり、ポップコーンをガサガサ・・・

食べかすがポロポロと落ちたのが気になるのか、服をはらったり、
手についたポップコーンの、油が気になるのか右手の指をこする。
隣りのコイツが喉を鳴らすとゴクリという音も聞こえる。
常にじっとしていないので、服の擦れる音もカサカサと聞こえてくる。
しかも静かなシーンで・・・MOVIX仙台、4月8日15:10上映の「蟲師」を観ていた、
H-11の席に座っていたオマエだよ!!!


たぶん中学生だな・・・観ているのが我慢できないのなら、
迷惑だから退場して欲しいものだ。

映画に集中できなくなるではないか。
ただでさえ地味な映画で、全体的に静かで神秘的な作品なのに・・・

この愚か者め!今度映画を観る時は周囲にも気を配って大人しく観るんだぞ!!
だいたいアメリカの真似なんかしなくてもいいんだ。
昔はポップコーンなんて売っていなかったぞ!!
映画館も少しは考えろよな!!
しかもポップコーンは甘く臭ってくるから、
密室の映写室では臭いがこもるんだ!!

ちょっと気になるどころか、隣りのこいつ一人のために、
不快な気分で映画を観終わった。

まあつづきは「蟲師」を観た感想等になりますが、
たぶん、基本的にネタバレみたいな部分も出てくると思いますので、
映画を観ようとしているヒトはこの先は読まないように、お願いします。


ここから仕切り直しです。
まずこの映画を観終わって思ったのは、大友監督がこの実写作品にかける気持ちが
並大抵のものでは無かった事を痛感した。

冒頭のシーンは単に「霞みに煙る緑に囲まれたよくある日本の高度の低い山なみ」を、
淡々と引きで写したり、寄っても霧にかすむ松や杉の木立がぼんやりと、
長谷川等伯(漢字が違うかも?)の水墨画のごとくに描写される。
「おっ!漆原調の画面だ・・・さすが大友監督、解っているよ」と原作を知るファンは思ったはず。

古い日本の何処かの山の中・・・を漫画の劇中で表現する時に、繰り返し使用される、
漆原友紀のワザである。

ストーリーは蟲師としての施術をしながら放浪する現在のギンコと、蟲師になる前の幼少期の話を所々にからめて、不思議な虹を追いかけている男と道連れになったり、蟲にまつわる「話」を聞いて巻き物に書き止めて記録する「探幽」と関わったりして話は進む。

中盤の盛り上がりは何と言っても「美少女、探幽」の書き物にまつわる話が良い。
「探幽」の書庫で、ギンコのウチに秘めていた蟲が動きだす。
幼少期に関わった沼で見た蟲、「コトヨミ」(だったかな?)が蟲師ギンコの喪失していた幼少期の記憶と対峙したりする。

幼少期に行商をしていた母を失い、銀髪の女蟲師ヌイの世話になり、沼でコトヨミと対峙して取り込まれそうになったところを、ヌイに助けてもらい、その代償としてコトヨミに左眼をくれてやった事などの記憶が少しづつよみがえってくる。

沼に完全に取り込まれてしまったヌイは死んだも同然だと思っていたのに・・・生きている。
両眼を失ったヌイがあれほどギンコ(ヨキ)に執着しているとは・・・。

ラストあたりで、ギンコとヌイは再開を果たすが、それは偶然に近い映画的必然でまとめにはいる。
ヌイはもう・・・ヒトには見えない、ゴミみたいに汚い姿をしていた。
完全に蟲(コトヨミ)にとり憑かれたヌイは山深いところに連れていかれ、
光酒(コウキ)を撒かれて蟲寄せをして、蟲に転生することになったのか?
その辺りの事情はよく飲み込め無かったけれど、ヌイの世話をやくオシの男の悲しい咆哮がヌイの「ヒトとしての死」を想像させるのには十分であった。

銀髪美麗なヌイが、ああも無残な老婆として朽ちていくのは、
あまりにも残酷である。
江角さんはよくやっていた。
沼の水を抜いて泥にまみれてのた打ち回るシーンは、まるでヒトの声を発する「泥の魚」のように見え、泥にまみれているのに美しく観えた。

沼にしろ、山道にしろ、ロケハンはかなり念入りに行っているのがよくわかった。
なかなかヒトの手が入っていない自然はないので、沼ひとつ撮影に使うのに苦労したのが伝わった。
あと、誰も気が付かなかったと思う「絵」で、道連れの男と別れて別々の道を歩いていく後姿を、
ひきで撮影しているシーンがあった。あの遠くに歩いていくギンコの進む道の絵が、
二ールヤングの「孤独の旅路」のジャケット写真に似ていたような気がするのはわたしだけ?

まあ・・・ギンコと、ヌイの末路を描いた作品という事になりますか。
もともと、アクションシーンの無いマンガが原作なので、全体的に静かで地味な作品でした。
知っていて観に行ったので、ガッカリすることはなかったですね。

ただ・・・小田切丈が好きで観に行った原作を知らない女子は、
憤慨物の地味地味映画だったかもしれません。

続編の期待はできませんけれど、好事家の先生が出てくる話とか、
幼少時(ヌイから離れて蟲師の修行をしていた頃)に仲良くなった男の子と、
その後、成長したギンコが会うちょっとした友情関連の話とか・・・。
そんな話が観てみたい。絶対、地味な映画だけれどもね。

まあ・・・こんな地味な映画でも結構、観に来る人達がいるんだから驚いた。
もっと、お客が入っていなくて、席もガラガラ・・・というのが僕の思っていた「蟲師」
だったのだが・・・。とりあえず、よかったよかった。

TVアニメも放映してくれないかな~。
多分、アニメの方が、よりいっそう「蟲師」を堪能できるはず。
まだ、DVDも観ていないのだ。いつも貸し出し中だから。




なお蛇足ながら、ぼくは蟲師の原作マンガは連載を読んできた記憶だけです。
コミックス版は見ていないので、描きおろし作品が収録されていたら、
その作品は知りません。
ヌイの末路にしても、大友監督によるものなのか、原作者によるものなのかも、判断しかねていますので、その辺のことはなにとぞ良しなに願います。

さらにつけくわえると、「月刊アフタヌーン」をよろしく(笑)
あんまり売れていないようなので、最近バックナンバーの紹介やら、
フィギアをつけたりとか、その他の付録をつけたりとかと、なにやら
大変なようです。
良質で面白いマンガ作品が多いので休刊とか廃刊になるのだけは、
勘弁していただきたい。

最近ひいきにしているのは、
「臨死!江古田ちゃん」です。
4月末には2巻が出ますので買ってあげてね。面白いから。



スポンサーサイト

テーマ:蟲師 - ジャンル:映画

映画・ドラマ等 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<ぎゃぼー。 | HOME | 何回目のアニメ化?「ゲゲゲの鬼太郎」を観た>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。