身につまされる話だな・・・ネットカフェ難民について2007-05-03 Thu 01:12 最近になって知った話で、新聞の社会面とかにも掲載されているのを、 時々みかけるようになって気になった「ネットカフェ難民」というくくり。 「定住する住居を所有せず寝泊りする場としてインターネットカフェを利用する人々を指した造語」 とウィキペディアに載っていた。 概説は省かせてもらいますが、これって・・・。 今でもあるかもしれないけれど、もろドヤ街の簡易宿泊施設に寝泊りする 日雇い労働者のバージョンUP? 木賃宿とか旅館、ホテル等の宿泊施設はあくまでも、「寝泊り」が基本にあり、 +α に朝飯、晩飯等の食事が付いて、入浴施設があるくらいが一般的だと思う。 (高級なところは知りません。そんな所に宿泊した事が無いですから) ネットカフェだと、TV以外の遊戯施設、ゲーム、PC、マンガ等々の付加価値施設がある。 布団やベッドで寝るわけではないが、空調は適温が保たれているので、快適に眠れそうだ。 便利なのはいいけれど、そこで寝泊りして何ヶ月も何年も過ごすのは、ちょっと考えてみても危うい状況なのは間違いない。 日雇い派遣でまとまった金を捻出できないから、家賃も光熱費も払えず、 ましてやそういう状況が続くと、当たり前のように「健康保険」「年金」も払えず、 未払い状況が続き、生活保護を申請する最低年収よりは幾らか多い年収(多分200万円前後)だから、申請はできないし、年金も全額免除申請が受理されない年収だったりする。 20歳代くらいならなんとかこれでも頑張れそうかもしれないが、 30歳が近づくにつれて職業の選択肢は狭くなり、当然年齢を重ねるほどにその条件は厳しくなる。 健康に自信があっても、いつどんなケガをするか、病に倒れるかはわからない。 日雇い派遣以外の派遣社員も、健康を損ねて倒れたら「おしまい」なんだ。 そして、ほぼ「自転車操業」に近い「その日暮らし」のサイクル、歯車がおかしくなる時がくる。 その日がどのような「カタチ」でやってくるのかは分からないけれど、 ネットカフェや簡易宿泊施設にも泊まれなくなるほど、金銭的に窮迫した時が、 ホームレスへの第一歩になる事は間違いない。 ホームレス一歩手前の状況に一番近い状態なのが、ネットカフェ難民といえるのだろう。 まだぼくは住む場所がある立場でこういう文面を書いているけれど、 自分も派遣社員なので、いつか同じ立場(ネットカフェ難民)になる可能性は 皆無ではないと考えると、人事とは思えないのである。 現状のホームレスや「ネットカフェ難民」、そして年収210万円前後の低所得派遣社員を増やした ツケは、「国民健康保険」「国民年金」等々の社会保障制度を窮地に落としいれている。 例えば、余裕のない国や自治体は「高齢者の貧困」による「国民健康保険未払い者」に対し、 国や自治体の無対策とはいわず「自己責任」という言葉で社会福祉を放棄し、「保険証取り上げ」 という暴挙も辞さない。そうして治療が滞ったり、薬を飲めなくなったり等々で、 国や自治体、社会から見捨てられてこの世を去る高齢者が数人、東京近辺ででたという話もある。 役人どもは目の前の現実ではなくて、PC上や書類上で知る「未払い」の「集金先」にしか関心がないようだ。 「未払いに至る、生活状況」については考えがおよばず、 「なんとか生活をきりつめて・・・」とか「少しづつ貯金して・・・」とか、結局「自己責任」にいたる。 そこまでの事を行っても、「支払い」に至らないのが生活困窮者であるのではないか。 ことは日本国籍保有者だけにはとどまらない。外国籍や在日の人々に対しても、その処遇はお粗末で悲しい状況だと聞き知る。あまり詳しい事は知らないので、ここでは割愛するが、 自国民でさえここまで「せつなく悲しい状況」なのに、外国籍や在日の人々にまで法律や制度が及んでいないのはいわずもがなの状況であろうと思う。 治安が良くて、戦争もテロもない安全な国 というのもだんだんと怪しくなりつつある。 「知らない人をみたら、犯罪者と思え!!」とか、そういうスローガンもありそうだ。 どこからこの国はおかしくなり始めたのだろうか・・・。 否、もともとおかしかったのが、少しはましになってコレなのかもしれない。 ちょっとはよくなったのか?でも、個人的な思いや偏った考えで云わせてもらうと、 悪くなっていることの方が多い。気がする・・・あくまでも私見でしかないが・・・。 まさに「漂流日本」といったところか。 スポンサーサイト
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