うろおぼえ立ち読み雑記

週間漫画雑誌等を立ち読みして、気になる作品についてのレビューなどをメインにしていますが、最近は買っているマンガのレビューの方が多いかな。マンガ以外の趣味の話もあります。

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「魍魎の匣」映画公開。・・・観てきました

12月22日公開、全国ロードショーというわけだが、ここ宮城県では、利府、富谷、泉、
のシネコンと若林区の仙台コロナワールドなどで上映された。
長町のMOVIXは27日公開と少し遅い。一番家から近いのは長町のMOVIXと、大河原のフォルテ東宝なのだが、どうしても公開初日に観たかったので、上記の映画館の中で一番近い?仙台コロナワールドに行って観た。

率直な感想をいうと・・・「ボクは原作のイメージの方、原作の世界観、自分の脳内に構築されている京極夏彦の『映像世界』が好みだ」それをいっちゃあおしまいよ・・・的な発言で申し訳ない。

全くダメとはいわない。実力派俳優、有名俳優を配役しているだけあって、彼ら彼女らの演技を見て、
「さすがだな・・・」といえる映像は楽しめる。

ロケハンも成功しているし、CG合成もナカナカのモノだと思う。
ただ・・・そこの配役をいじったのは納得いかないな。という場面があって、やや冷めてしまった。
しかし、「原作を離れて映像化、アニメ化などされると、その時点で既に『作家』のものではなくて、『監督』のモノになってしまっているので、原作者側は口出すべきではない」という言葉を思い出し、なんとか最後まで見届けることにした。

最後まで観て思ったのは、「不足感」である。
あのお方のお家は、やっぱり、簡単でもいいからオープンセットを造って、匣屋敷にしてもらいたかった。
黒木瞳よりも江角マキコの方がいいような・・・。眩暈坂も無かったし・・・。
時間をおいて考えると、メリハリがついてまあまあ、エンターティメントとしては成功しているかな・・・。

ここから先は内容等にやや触れる可能性があるので、見たくない人は読まないように。
ところどころ、特殊造型技術も使用され、CG合成との共存もあった。しかし、CG合成を安易に使用する映画の増加とともに、この作品も例外なくCG合成加工に頼りすぎているのが鼻についた。
CG合成の普及により無理難題であった映像も制作可能な時代だ。
現存しないファンタジー物のキャラクターや、モンスターも簡単に作れる。
飛行機やらのメカ物も同様で、ドンドン現実にありそうな物を送りだしている。

まさにCG合成様々である。

しかし、実際の「物体」を写しているわけではない、データのひとつでしかないCG合成には、「念」や「魂」というものがこもらない。そういうものに「心を揺さぶるチカラ」が発生するとは思えない。
そういう理由なのか、映像美だけは楽しめるけれど、作品世界に入り込みにくい映画が最近増えてきた。

フルCGアニメの「アップル・シード」「エクスマキナ」ともに観たけれど、美しすぎて違和感を感じてしまう。
(ディズ○ーのCGアニメなんか、基本的に30分以上観ているとイライラしてくる)

人が演技する映像なら人を写せよ。と言いたいわけで、何が言いたかったかというと、

もっと、特殊メイクと造型技術を駆使して魅せて欲しかった。


あとは出演者全員の服装が地味すぎて、とくにアッちゃん(田中麗奈)の服装が地味なのが納得いかない。
京極堂の長台詞もだいぶ省かれていたような気もする。(原作ファンはその、長台詞による博覧強記ぶりに酔いたいのだ)
関口巽役の椎名桔平のコミカルな演技は良かった。久保竣公のクドカンも良い。好演だ。
惨劇の館内での榎木津との攻防シーンもナカナカ良い。(ちょっと気持ち悪いというか、被害者の姿が・・・恐。)
榎木津も大活躍。しかし、後半に登場する美馬坂役の柄本明の存在が圧倒的に圧巻!
(柄本明という俳優は、大滝秀治級に好きだ)
ラスト前、美馬坂研究所のシーンは大袈裟でやりすぎた感はあるが映画的にはOKか。

そして、物語のエンドマークが出る最後のラストカット。

・・・・・・。う~む。・・・映画観てください。



京極堂シリーズの映画化2作目なんで、かなりチカラを入れているのはわかる。
前作の「姑獲鳥の夏」は実相寺作品だけあって、絶賛と酷評にさらされた。
(監督を知らない若い世代には、特に評判が悪かったようで・・・)
シリーズ物の2作目というのは、同じ監督でも、違う監督でも、1作目以上の成果を越えなければならないという使命感にさらされる。それを、意識しないで勝手に作って失敗することも許されない。
半端な原作ならいざしらず、超ビッグヒットの小説が原作だとなおさらだ。

1作目では「この監督は原作をあんまり読んでいない」と酷評した輩もいて、ボクはカチンときた事があった。
2作目に至っても「この監督は原作を読んでいない」と評する人も「必ずいる」と思う。

「原作通りに映画を造らなければならない」というルールは無い。
「映画を楽しむ」ことを考えれば、わずか2時間弱の映像にまとめるのには、
「方法論」が違うし作業工程も異なる。

よって、今回の「魍魎の匣」も構成の仕方が原作通りの順番で進んではいない。
冒頭、戦場で榎木津と久保が出会うところから始まり、そして榎木津と美波絹子とが出会う事から始まる。
木場が鉄道事故に関わるところからは始まってはいない。
設定も異なる場合もあり、それだけで「えーっ!」と不快感を持つ人がいるなら、
DVDがレンタルされるまで待つのもいいだろう。


個人的な趣向の違いではあるが、ゾンビをガンガン銃で撃ちまくり、ラスボスを倒すまでつづくガン・ファイトを観るよりは、まだいいかな。


次は「椿三十郎」を観にいこうかな。リメイク版でも期待できそうだしね。
もちろん黒澤版も観てます。あれはいい!!




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