うろおぼえ立ち読み雑記

週間漫画雑誌等を立ち読みして、気になる作品についてのレビューなどをメインにしていますが、最近は買っているマンガのレビューの方が多いかな。マンガ以外の趣味の話もあります。

映画「DEATH NOTE前編」ネタバレ注意!

監督:金子修介
配役:夜神月(藤原達也)夜神総一郎(鹿賀丈史)L(松山ケンイチ)
南空ナオミ(瀬戸朝香)ミサ(香椎由宇)レイ・ベンパー(細川茂樹)

主人公、夜神ライトを演じるにあたり、藤原君あたりを配役したのは正解だったのか?ライト役に適した若手は今は思いつかない。
やはり藤原君が適任だったかもしれない・・・。

ただ、爽やかな藤原君がライトのダークサイドを何処まで引き出せるのかが問題だった。・・・まあこんなもんですかね。

原作ではだんだんと悪辣な面構えになり最期には、まあ人間ってこんなに悪党面ができるものなのかねえ~という顔になっていきます。
こんな悪辣な悪党面のライトに正義を説かれても眉唾にしかきこえませんね。
完全ネタバレにつき映画を観る予定のかたや、DVD購入を検討中の方々は読まないほうがよろしいかと思います・・・。

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熱狂的な原作ファンはどこまで実写映画自体を許せるのか?
どの程度のストーリー変更に耐えられるのか?
キャラクターイメージと↑配役が受け入れられるのか?

この辺りは重要なことではないかと思います。
マンガ、小説等の原作が映像で使われる場合、各個人がイメージしている世界観をうまくひきだすコトが出来た作品ならば、その作品は成功しているといえ、まるで的外れなコトになっていたら失敗作ということになります。
僕の観た限りではまあ・・・成功?している側の作品ではないかと思います。
しかし熱狂的ファンからすればイメージから外れているコトもあるようで、上映後に不満をもらすファンの方々もおられました。

基本的なところは原作に忠実ですが、何もかも原作通りではありません。原作通りを望む熱狂的ファンは観ないようにした方が良いかと思います。

冒頭、怪しげな翼が空を切る音が館内に響き、夜の東京を俯瞰しつつ地上に降下していきます。このあたりは映画のムードを盛り上げるような期待感をそそられます。
そしてノートにボールペンで名前を書く場面が大写しになり、次々と衆人環視のなか法律で裁きを受けずに済んだ疑惑の人物達が、次々と胸を押さえてもがきながら怪死していきます。

怪死していくのがいわゆる悪人です。ここからマスコミが騒ぎ出し、見えざる裁きをくだすモノがいると世間が騒然となり・・・

このあたりの劇中の世間の喧騒は原作のような展開です。しかしエキストラの演技が非常に現実味が無くて嘘くさいと「スマ・ステーション」の「ツキイチ・ゴロー」で稲垣吾郎が発言していたコトを思い出し、成程なと感心しました。
ほんとうにリアリティが薄くなっていました。
これでは観ている側が作品世界の中に入り込めない。

アルタ・ビジョンの画面を見ながら、強盗の名前をノートに書き込む。ノートを隠さずに堂々と・・・。
「えっ!いいの?そんな大勢のなかで・・・?」と一瞬思ったけれど、まだキラ事件対策本部ができる前だからいいのかな?などと自分を納得させながら観ていた。

忘れたけどこの辺りでようやくタイトルが出てきたような気がする。

「DEATH NOTE」を拾うのも原作では学校の校庭を暇そうに眺めていたら黒いノートに目がゆき、たまたま拾うようなシーンだったが、映画の方はかなりはっきりとした動機付けがあったうえで、拾うべき人間が手に入れたような描き方をされている。

明らかに観客の気持ちをライト側に引き込む演出だ。これは上手い描き方だなと思いつつ展開を見守る。前半部分で描かれるライトは本当に正義感溢れる好青年として描かれる。

リュークとの初顔合わせも原作とは違う場所ではあったが、こちらの方が演出的には良かった。
映画の中で最初に盛り上がる事件はやはり「バスジャック事件」で、このあたりの展開は原作のイメージを損なわないシーンだ。
バスの運転手も名前は覚えていないけれど、よく脇役で出てくる頭の薄いあのヒトが存在だけでいい味だしていました。伏線としてバスのボディ側面にはミサミサの広告写真がピンク地にプリントされているのには苦笑しました。
中盤に差し掛かってくると「レイ・ベンパー殺し」の地下鉄でのやり取りがあり、最も緊張する場面展開はなかなか原作に近いモノがあり、さらに監視カメラが捉えたレイ・ベンパーが駅のホームで倒れるシーンは、劇中で数回使われるのですが使い方は効果的だったのではないかとおもいます。

原作でもこの地下鉄での駆け引きは相当緊張するシーンであり、映画のクライマックスはここで終わって、捜査本部が縮小され総一郎率いる捜査員達がLと対面して映画が終わるのかな?と考えましたが、まさかこれだけではLの活躍の場面がまるで無いに等しいゆえに、まだ続くなと思い観ていると・・・Lがライトを疑い隠しカメラや盗聴機を仕掛けたり、南空ナオミがライトと対面したり・・・

淡々と話が進んでゆくのかと思っていたら、映画版の南空ナオミはライトを完全に疑って急接近したり、実は偽名を使っているコトを意図的にライトに話したりして、ライトの心情を煽りまくります。
「なんか変だな?」と思い展開をみていると、南空ナオミがライトの恋人(何とか詩織)を人質に美術館内に立てこもり?ライトをおびき出して「わたしをキラの力で殺しなさい」とライトに銃を向けて脅迫する。

「そんな事できるわけがない」と拒むライト。この展開は映画独自のストーリーになっているコトはすぐわかった。結局、恋人はナオミの凶弾に倒れ、こんな事をするために私は銃を持ってきたのではないと言い訳するような仕草をみせつつ、ナオミは銃口を自らの頭部にあてて自殺する・・・。

映画館内では誰もこの展開にうろたえたり、ハラハラしたり、ドキドキしたり、それなりの反応をしたヒトは皆無であったとみえた。皆さん心中同じ気持ちでいたはず。
「ライトがすでにデスノートに書いたシナリオどおりになっているのでしょう?」と思っていたはずで、まさにその通りにネタばらしを最後にリュークに話すシーンがある。

「おまえ・・・死神以上に死神だな。詩織のことも本当に愛していなかったのか?」とリュークに訊かれるシーンの時、藤原君(ライト)は涙をこらえる仕草をとっていたが、マンガのライトは絶対涙ぐむコトも無かっただろうなと想像したら、映画で描かれるライトは原作よりは人間的に描かれるコトになるのかなと考えてみた。

最高に盛り上がるクライマックスな事件が南空ナオミの立てこもりとは、少し意表を衝かれてしまったがこの辺りのシーンはかなりドラマチックで、感情的になった南空とライトのやりとりが劇っぽいのが面白い。
本当のラストシーンではLとライトが対面し、ライトも捜査本部の一員に向かえることを約束するところで話はおわる。

この映画を支えるキャラクターの中で、一番かなめであるライト役を藤原君にしたのは悪くない選択だ。L役の松山というヒトは・・・あれでいいのかな?と思っていたけれど、原作を読み返してみるとLはあんな雰囲気でOKかもしれないと思った。
そして夜神総一郎役に鹿賀丈史を持ってきたのは正解といえる。映画を観るまではちょっと無理はないかと思っていたが、あの存在感は原作以上に夜神総一郎だ。
気になるミサミサだけど・・・やっぱり金髪にしてもっと軽い感じで演技ができる娘がよかった。「台詞を読んでいます」感がして素人くさくて観ている側が恥ずかしくなった。

少し心配していたのがリュークのCG合成。心配するほどでもなくなかなかいい味だしていたので良かった。中村獅童の声をあてていたそうだが、SEをかけてフィルターなんかにもとおしているから、誰でも良かったかも?別に違和感を感じるコトもなく楽しめたから良しとしています。

男性1000円の日に観たのですが・・・1000円でよかったと思います。当日券で1800円だったならば、もったいないと思ったかもしれません。
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テーマ:DEATH NOTE - ジャンル:映画

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