買う気は無かったのに、つい・・・買ってしまった。「おのぼり物語」2009-01-11 Sun 23:02 カラスヤサトシ氏が、月刊アフタヌーンからようやく、なんとかコミックス化 にたどりついて、満を持して出版された「カラスヤサトシ」が、そこそこ人気を博してから 竹書房の、おそらくは「まんがクラブ」にて連載されてきた作品の単行本である。 (『まんがクラブ』が自分の好みに合わなくなってきたので、購読を止めようかと 思っている最中に氏の連載が始まったような気がする。頭の方の3話くらいは 読んだ記憶がおぼろげながらある) 最近の癖なのですが、コミックスの巻末、おまけページのマンガからついつい 読んでしまい、もし最初から読み始めていたら、ちょっとは涙目になったかも しれない。そんな逸話も描かれたこの単行本は、絵は「ギャグ漫画家」の体裁上 面白くしようとしていますが、かなりわびしくて、切なく、悲しいストーリー4コマ 作品に仕上がり、それでも笑ってもらおうとするサービス精神に別の意味で まぶたが熱くなり・・・涙が(笑)。 いやいや、真面目な事をいうと、確固たるつても無い状態で上京して、 何にもならなかったよりは、ナントカなったのは、1本(4コマ作品1回分換算) でも、漫画家としての首がつながっていたから、暗くても、寂しくても、 なんとかなったのかもしれませんね。 そこそこの蓄えがあったとしても、1升980円程度の日本酒を三日で空けて、 毎日酩酊しながら寝床に就くあたりは、なんとなく身に覚えがあったりします。 神戸に帰って、親兄弟以外とはつながりがほとんど無い頃は、ぼくもその 状態に近かったような気がします。 基本的に暗くても、寂しくても、その逆境さえもナントカして笑いに転換しようと しますし、たとえ自虐的であろうとも、身体を張ってマンガに変換する辺りは 尊敬に値します。 「カラスヤサトシ」と「おのぼり物語」を両方合わせて読むと、お互いの作品を 補完しあうかたちで、カラスヤサトシという作家の4コマ世界を解する事が できると思います。 しかし、アルバイトをしながら・・・というのもわかるけれど、東京に居れば どこかの編集者のつてでアシスタントのアルバイトみたいな事をしても よかったんじゃないかと思いましたが、誰かを手伝うというのが、嫌だったのか、 それとも、アシスタント先の先生に迷惑をかけるからとか、色々考え過ぎたのか、 もしくは、以外にもプライドが高いのかと思いましたが、別にそういうわけでも なさそうな気がしてきました。 ![]() ![]() この単行本、ページ数が足りないのか、見開きでこのような 東京の風景を掲載しているのですが・・・あまりにも手抜きというか、 「自分のコミックスやのに、もうちょっとエエとこ見せようと、気張って 描くのが普通やないか?なんか、見てる方がしらけるわ」と 率直に思う反面、これではアシスタントの仕事は頼めないかな? などと邪推してしまいました。 かたや「僕の小規模な失敗」もしくは「・・・生活」でおなじみの 福満しげゆき氏は、自分の作品に人の手が 加わるのは「妻」でも嫌だ・・・と内心をささやく事がありました。 そういえば、かの福満しげゆき氏の作品はマンガ編集や、 マンガ界とのつながりを描く、「まんが道」的作風ですが、 カラスヤサトシ氏の作風は「まんが道」では無いですね。 マンガに関わる話もありますが、基本はどこからでも「笑い」をとる。 それがあって、担当T田氏をネタの倉庫に利用するしたたかさは、 アフタヌーン連載を見ればよくわかります。 たまに鋭い言葉、しみる言葉があるので、ある意味では文学性も 無きにしも非ずといったところですか。 最近受けたのは、何といってもコレ。 この頃のカラスヤサトシは売れ出してからは、毒がなくなって面白く なくなった・・・とかいうコメントにぶちきれて、それに返す1コマが、 「マンガが売れて、いつか豪邸に住んで、つまらんマンガを 描いて暮らすんじゃ!ボケ!!」 といった内容の言葉が良かった(笑)。まあ・・・オチの4コマ目では フォローしていましたが・・・。 既刊「カラスヤサトシ」は・・・そのうち買ってみるかな?・・・。 どうしよう・・・。 |
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