うろおぼえ立ち読み雑記

週間漫画雑誌等を立ち読みして、気になる作品についてのレビューなどをメインにしていますが、最近は買っているマンガのレビューの方が多いかな。マンガ以外の趣味の話もあります。

「蟲師」実写映画化!?

「アフタヌーン」で隔月連載中のマンガ。漆原友紀作品。
「各方面で話題騒然!!」とか・・・いわれているわりには、認知度が低いような気がする。(僕の周辺では多分誰も知らない)
一応「アニメ化」はされているのだけれども、放映区域外なのでDVDが発売(orレンタル)されるまで、映像をおがめるコトができなかった。
最近、大河原の本屋にDVDが置いてあるのをみて知ったくらいである。多分・・・レンタルされているとは思うが、まだオフ・シーズン(渓流等の釣り)ではないので未見である。
くだんの実写映画化はあの大友克洋が監督するそうで・・・アニメ映画から実写の世界に参戦するのは初めてのコトではないか?

主人公の蟲師、ギンコ役にはなんとかジョーが配役されたそうですが、多分ミスキャストにはならないような予感はします。

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「アフタヌーン」を長年購読し続けている僕はこの作品が初出した時にはそれ程感心が無く、気にもとめなかったのです。一作目の絵柄をみた段階で「暗い、陰気な作品」と決め付け、雑な感じがちょっと馴染めなかった。
第一印象が悪かったので敬遠していましたが、電話帳くらいの厚さがある「アフタヌーン」をまとめて処分しなければならない時期はいつかやってきます。かさばって邪魔になり場所を取るからですね。
処分する段階で、未読の作品があればチェックしたりします。どうしてもついていけない作品は放置し、とりあえず読めそうなモノは試しに読んでみる・・・。

そこで引っ掛かってしまったのがこの作品「蟲師」であります。

少しうろたえました。未読になっていた第一作目の作品を読み返すと、この作品の奥の深さを知りたくなり、慌ててその後の掲載されている分を全て読み直しました。
「これは・・・ちょっと無かった作風だよな」あんまりホラー寄りでもなく、妖怪や呪いとか祟りとかでもない。
不思議で怪しい現象をおこす蟲が生態系に関わりを持ってしまい、その蟲達がおこす現象に関わってしまった人達に、蟲に対する知恵や知識、対処療法などを施していく側の「蟲師」と、そこで出会う人達との関係を描いた作品になっている。

蟲に関わってしまった人達には様々なドラマがあり、大筋では悲哀、慈愛に満ちた切ない話が多く、時には涙を誘う展開もありドラマ性の高さに優れた作品といえる。

例えば・・・うろ覚えで申し訳ない話になりますけれど、毎年ある時期になると自分達の子供が病に臥せって、挙句、死に至るのだが2~3日するとまた元の元気な子供になる。
毎年死んで生き返る子供を擁護する母親と、それは怪しいという父親との間にギンコが呼ばれて、蟲の影響であると正体を暴く。
すでに死んでいる子供の形態を蟲が利用していて、子供の魂、心はすでにそこには無いと説くギンコの言葉に耳を貸さない母親・・・。
そうです。何年経過しても子供は成長しないのです。
この話は少しゾッとしました。けれど、幼子を死なせた喪失感を埋め合わせしたいという親の気持ちは計り知れません。

もうひとつ・・・ある集落の市にて、なんともいえない腐臭を嗅いでしまい、怪しく思うギンコの前にムシロを広げ、山で狩った動物の肉を売る少年に出会う。ムシロに広げている肉は今朝方狩ってきたばかりだというのに、すでに腐臭を放っていた。
話を訊くと兄が山に入って狩ってきた鹿の肉だと少年がいう。家に来ればもっと新鮮な肉があるというので、少年に導かれついていくギンコ。
しかし、少年の自宅の土間に吊るされた肉塊は捌きたてというのに既に腐臭を放っていた。
「俺が狩ってきた肉はどれも腐っていると村の奴等がいうが、な~に、また狩ってくるさ。狩るのは簡単だからな・・・。」と得意気に語る少年の兄。「そうだね・・・。」としか答えることができない弟に違和感を感じたギンコが弟の話を訊く。
父が死んでから兄は変わってしまった。優しい兄が血の気の多い性格に変化し、最近は必要以上に動物を狩ってくるようになった。まるで怖いものが無くなったかのような、無敵の力を手に入れたような振る舞いに弟は少なからず「恐れ」を感じているという。
まるで、死の直前を迎えた父の生前の行動に似てきたという。そして、兄が狩りに行く時はいつも手ぶらで、銃も持たず罠を持たずにフラフラと山に入り、短時間で獲物を狩ってくるという。常人離れした行動に蟲の存在を察知したギンコは彼らに関わっていく・・・。

この話は無敵の力、能力を得たモノが殺戮をもって山を征服していこうとするのだが、実は殺戮者も殺される側の運命を持っているうえに、ヒト一人の殺戮など自然の流れ、大きな流れの中では大した物ではないというオハナシ・・・。

「蟲師」とは、まさに蟲を題材に人間の業を描いた作品ともいえる。

だいたい一話読みきりの話が多く、長くても前編後編と読み手側も切り替えしやすい。個人的希望としては幼いギンコが片目を失うに至った話と、光脈筋の話と、着物の裏に描いた作品が動く話が観たいかな。
でも、どの回の話でも映画には向いていると一押ししておきましょう。

あとは大友克洋監督の腕前次第ですね・・・。興味のある方は一読されるコトをお勧めします。


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テーマ:蟲師 - ジャンル:アニメ・コミック

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この記事のコメント

大友が実写撮るのは二度目w
2006-09-23 Sat 13:32 | URL | (´∀`) [ 編集]
二度目ですか?忘れているか、知らないかのどちらかですね・・・。
失礼しました。
2006-09-26 Tue 02:25 | URL | 森山ネム太郎 [ 編集]

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