うろおぼえ立ち読み雑記

週間漫画雑誌等を立ち読みして、気になる作品についてのレビューなどをメインにしていますが、最近は買っているマンガのレビューの方が多いかな。マンガ以外の趣味の話もあります。

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月刊アフタヌーン’09年11月号付録~四季賞2009夏より

今回の四季賞ポータブルは多分捨てられないなぁ・・・と思うほどの良作があった。
まず、谷口ジロー特別賞「賃貸一軒家」加納梨衣さんは3~4回読み返したね。
憂いのある女性が、ある目的のために築30年以上のボロい一軒家を借りることに
なり、引っ越してから巻き起こる心霊ドタバタコメディ~といえばいいのかな?

見覚えのあるキャラクター造型に過去の四季賞ポータブルを探すと、2008年秋に
四季賞を受賞していました。「星の国」という男子高校生が主人公のこれもまた、
コメディでしたね。惚れた同級生、気になる同級生が実は・・・ってやつです(笑)
ネタバレなしですいませんね。

多分、こういう絵の女性が好きなんですよ私は(笑)

’08年四季賞秋:加納梨衣「星の国」2_512

「星の国」のヒロインの女子高校生。成績優秀な長野さん。
なかなか青春ドラマっぽい内容ながら、すかされたようなオチに笑いました。

’09年谷口ジロー特別賞:秋:加納梨衣「賃貸一軒家」2_512

「賃貸一軒家」のヒロイン御戸順子さん。

’09年谷口ジロー特別賞:秋:加納梨衣「賃貸一軒家」_512

前回の「星の国」のヒロインとあまり変化はありませんが、こちらは
なんとなく20代半ばくらいのOLさんっぽいです。

今回の「賃貸一軒家」は雑な画面ではありましたが、笑わせていただきました。
ストーリーのテンポがよいので、読み返しても苦になりません。爆笑までには
至りませんが、感情の起伏があり、構成もいいから読みやすいってことですね。
本誌連載を期待します。

今回の四季大賞は「チェコ」鴻巣世紀さん。正直なところ、この作品に惚れました。
作品全体に流れる空気がいいです。ぼくは大して多くのマンガを見ているわけ
でもないので、誰かに似ている絵なのかどうかはわかりませんが、読者を納得
させるのには十分な画力とコマ割り、画面構成を持つ優秀な方です。

特に派手な場面はないのに、視線操作、視線誘導で緩急をうまく使い分ける
辺り、素人を越えてすでにプロの領域でしょう。
(ちょっと笑ったのは、車のアクセルとブレーキを間違っている事ぐらいでした)

ストーリーはどうやら近未来SFっぽい。ラスト辺りの展開で僕は「ハッ!」として
息を飲み、少し涙が・・・。上手いです。読み終えたあとで思えば、この手のSF
は割とあるような気もするけれど、ドライブ感溢れる作者のストーリーにうまく
読者が転がされてしまったかな?と感じました。

’09年四季大賞:秋~鴻巣世紀「チェコ」1_512

派手さのない、弱冠地味めな絵柄です。が、上手い絵ですよ。
今時の絵ではない、やや古い感じの絵柄ですが、青年誌では大丈夫です。

萌え系など・・・・ホニャララだ!!







’09年四季大賞:秋~鴻巣世紀「チェコ」2_512

しかし、ヒロイン「チェコ」さんの表情からも彼女のキャラクターとしての性格が、
ペンタッチに表出しているのを感じます。










’09年四季大賞:秋~鴻巣世紀「チェコ」3_512

このメガネの博士が彼女をつくりました。彼女はアンドロイドです。
が、博士は記憶が一時的に混乱していて、娘も別れた嫁の顔も何もかも忘れ、
「チェコ」さんを作った記憶もありません。









’09年四季大賞:秋~鴻巣世紀「チェコ」4_512


別れた奥さんと博士の間には子供ができず、博士が車中の幼稚園児、ススコを
3年前に制作したのですが、ススコちゃんを含め、今まで制作したアンドロイドに
重要な欠陥が発見され・・・まあ、想像するか、実際に読んで下さい。
よくあるSF設定かもしれませんが、なかなかドラマチックな展開なので感動しま
した。ヤッパリ、マンガって凄いなぁ・・・と思いましたね。

そして、蛇足ながら、「チェコ」さんのようなヒロインが僕のタイプなんですね(笑)


四季賞は「STARRY」中村二基さん。
こちらもSFです。人工の蟲を寄生、合成した人間兵器。
戦争の前線で戦う合成人間が、目を患った少女と織り成す人間ドラマ、と言えば
いいのか。まあ・・・合成人間とはいえ、ヒトとしての感情と思考を持つので、戦い
で考える、「人間とはなにか?」というのがテーマなのかな。
この作品も悲しいながらもいいドラマとして読めた作品。う~ん、まあ、殺戮シーン
とか残酷描写はあるけれども、根底にあるものが重厚なので、ドラマが締まった
ってことかな。

画面は少年誌向けのような絵でしたね。








そして、コレがほんとの蛇足です。

アフタヌーン11月号、今月号に、庄司創という方が読み切りを掲載されていました。
「この辺獄」とかいうタイトルだったような・・・。宗教、死生観、SFなどがクロスオーバー
した作品です。たしか約88ページの読み切り作品なのですが、サクッと読める
ドラマ性の高い作品で少し感動し、思わず感想を書いたハガキを送ってしまいました。

こういう衝動的なファンレターを書いたのは始めてかもしれないです(笑)絵は正直な
ところ「難あり・・・」・・・まあ下手なのですが、ストーリーが練りこまれていて、設定も
なかなか面白いので一気読みでしたね。

良質な短編小説を読んだような読後感でした。ちなみに、庄司創氏は

2008年秋に四季大賞を受賞した作家さんで、「三文未来の家庭訪問」という作品
で受賞しています。これも宗教観、近未来SF、ジェンダーなんとかと、練られた
ストーリーでした。なんだか、ちゃんと描き上げたのは初めての作品で四季大賞
とは凄い話です。
このかたもストーリーを補って余るほどの絵の密度があって、画力があがれば、
多くの人に読まれると思うのですが・・・絵で判断すると読み飛ばししてしまう可能性
は高いと思いますね・・・。お勧めします。

11月号の読み切りの方が、スッキリして読みやすかったです。




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テーマ:マンガ - ジャンル:アニメ・コミック

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