うろおぼえ立ち読み雑記

週間漫画雑誌等を立ち読みして、気になる作品についてのレビューなどをメインにしていますが、最近は買っているマンガのレビューの方が多いかな。マンガ以外の趣味の話もあります。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

石巻3人殺傷事件の顛末・・・。

先週の話になりますが、宮城県石巻でおこった3人殺傷事件の裁判員裁判の
判決がでました。何かと物議をかもす少年事件(主犯の容疑者は当時18歳)
の死刑求刑がなされて、それだけでも世間はざわつきますが、もしかすると、
死刑を免れて無期懲役か、もしくは懲役30年ぐらいになるのかな・・・と、思って
いましたが、求刑どおりに死刑判決がされたようです。


裁判員初、少年に死刑 石巻3人殺傷・仙台地裁判決

 石巻市の民家で2月に起きた3人殺傷事件で、殺人、殺人未遂、未成年者略取
などの罪に問われた石巻市の元解体工少年(19)の裁判員裁判で、仙台地裁は25日、
「罪責は重大で、少年であることが極刑を回避すべき決定的な事情とは言えない」として、
求刑通り死刑の判決を言い渡した。裁判員裁判の死刑判決は2例目で、少年の被告に対
しては初めて。

 少年に対する死刑判決は、1999年4月に起きた山口県光市の母子殺害事件の
差し戻し控訴審(2008年、上告中)以来となる。判決後に接見した弁護側によると、
少年は「判決を受け入れたい」と話した。弁護側は控訴を勧める方針。
 起訴内容に大きな争いはなく、少年の更生可能性の評価と、少年への死刑適用の可否
が焦点となっていた。鈴木信行裁判長は少年を証言台に座らせ、主文を後回しにして、
判決理由から読み上げた。

 判決は事件の重大性から「保護処分を相当と認める余地はない。死刑か無期懲役かが
問われる」として、最高裁が1983年に示した「永山基準」に沿い、どちらを選択する
か検討した。犯行の態様は「無抵抗な被害者をためらわずに殺傷し、執拗(しつよう)
かつ冷酷で、残忍さが際立つ」と指摘。事件の結果も「2人の命を奪い、1人の生命を
危険にさらした。被害者に落ち度はなく、重大かつ深刻」と述べた。

 犯行当時18歳7カ月だった年齢は「死刑回避の決定的な事情とは言えない」とした
上で、更生の可能性については傷害事件で保護観察中で、共犯者を身代わりにしようと
したことなどを重視。「事件の重大性を認識していない。反省に深みはなく、更生可能性
は著しく低い」と判断した。

 弁護側は「不遇な生い立ちから暴力に肯定的な価値観を持つようになった」と主張した
が、「残虐な結果の重大性からすれば、量刑上、考慮することは相当でない」として退けた。

 判決によると、元解体工少年は2月10日朝、共犯とされる無職少年(18)=東松島市、
殺人・殺人未遂のほう助罪で起訴=と民家に押し入り、交際していた次女(18)の左脚を
切りつけた上、長女の南部美沙さん=当時(20)=と、次女の友人で石巻市の高校3年
大森実可子さん=当時(18)=を刺殺。同市の会社員男性(21)にも大けがをさせ、
次女を連れ去った。2月4~5日には東松島市の祖母宅で、次女を模造刀などで数十回殴り、
額にたばこの火を押し付け、全身打撲ややけどをさせた。裁判員は30代会社員男性ら男女
各3人の6人が務めた。


[永山基準(死刑適用基準)]連続4人射殺事件の永山則夫元死刑囚(事件当時19歳、
1997年8月執行)の第1次上告審判決(83年7月)で、最高裁が無期懲役の二審
判決を破棄した際に示した。
(1)犯罪の性質(2)犯行動機(3)犯行態様、特に殺害方法の執拗(しつよう)さ、
残虐さ(4)結果の重大さ、特に殺害された被害者数(5)遺族の被害感情(6)社会的
影響(7)犯行時の年齢(8)前科(9)犯行後の情状―をそれぞれ考察し、その刑事
責任が極めて重大で、罪と刑罰の均衡や犯罪予防の観点からもやむを得ない場合に死刑
選択が許されるとした。

◎少年法より被害重視

 【解説】2人が死亡し1人が大けがをした石巻3人殺傷事件で、裁判員らは元解体工
少年に死刑を選択した。凶悪事件を起こした少年が、少年法で守られることに対する
国民の疑問の一端が表れたと言える。判決は今後の裁判員裁判で新たな死刑判断の基準
になる可能性がある半面、少年事件を裁判員が裁くことの難しさに配慮を求める声も
強まりそうだ。
 判決後、記者会見した30代の男性裁判員は「少年だからといって罪が軽くなる法律が
おかしい。重大事件なら大人と同じ刑が科されるべきだ」と話した。少年の健全育成を
目的にする法の理念以上に被害結果を重視する考えを示した。
 少年の供述と被害者らの証言が食い違う点について、判決は弁護側の主張をことごとく
退けた上で「反省の言葉は表面的」との評価を導いた。少年の未熟さ故の言動だったか
どうかの言及はなかった。
 少年の更生可能性を探るために家裁が調査、作成した「少年調査票」(社会記録)の
調べは、結論部分を読み上げたにすぎない。裁判員制度以前は、裁判官が膨大な社会記録
の全資料に目を通したとされ、証拠調べで大きな差が出た。
 別の裁判員は「更生の可能性を判断するための証拠は十分だった」と話し、法律家や
矯正機関の関係者が懸念していた情報不足を否定した。
 最高裁司法研修所が2005年に行ったアンケートでは、少年による殺人事件の量刑に
ついて、市民と職業裁判官の意識の差が明確に表れた。職業裁判官の9割が軽くすると
答えたのに対し、市民の4人に1人は重くすると回答している。今回の判決にも、こうした
市民感覚が反映されたとみることができる。
 判決は、最高裁が示した死刑適用の9項目の基準(永山基準)や山口県光市の母子殺害
事件の最高裁判決に依拠している。
 少年への死刑判断は、職業裁判官でさえ難しいとされる。裁判は結審まで5日間、評議
に3日間という限られた日程で判決に至った。裁判員らが少年法の理念を理解し、更生
可能性をあらゆる角度から十分に検討した上で、判決を導き出したかどうかは疑問が残る。
 少年法の理念が置き去りにされることはなかったか。今回の裁判は裁判員制度の見直し
に向け、十分に検証される必要がある。(報道部・勅使河原奨治)


2010年11月26日金曜日




河北新報からの引用です。

「不幸な生い立ちが・・・云々」などという弁護側の主張もありましたが、自分が
不幸だったからというのを、言い訳にしてはいけない。ましてや殺人という、他者の
生命を奪い亡き者にする最悪の事態を引き起こしておいて、自分は逃げ延びて助かろう
と、共犯者にされてしまった友人(おそらくは暴力で言いなりにされた人)に罪を被せ
ようとした偽装工作も狡猾だ。

「不遇な生い立ちから暴力に肯定的な価値観を持つようになった」
それは、自らの思いを通すために相手に暴力をふるい、恐怖で支配するという事か。
交際していた次女との間に、赤ん坊もいたようだが、仮にこの事件がおこらなかった
としても、暴力で支配するようなやつは後々、成長した我が子を痛めつけるのは容易
に想像できる。

この容疑者の少年が、暴力に肯定的な価値観を持つに至った理由は、推測に過ぎない
けれど、親の行き過ぎた「躾」という名の「暴力」が彼の身に刻み付けられていたから
なのかもしれない。親が子へ、子が育ち、親になってまた同じ事の繰り返し。虐待の連鎖
に絡めとられていたこの少年も、ある意味では被害者だったのかもしれない。

しかし、起こしてしまった事は重大だ。自分は少年法で守られている未成年者であるから、
死刑求刑などありえない・・・などとたかを括っていたのかもしれないが、死刑求刑を
受けて漸く事の重大さを認識したようすは、身柄拘束中に知人宛に出した手紙の内容から
もうかがえたそうです。



判決の行方を見守る一人の国民に過ぎない僕にとって、この判決は当然であり、妥当と
いうより、懲役刑(長いだろうが)では納得できなかった。未成年者とはいえ18歳を
過ぎて、物の分別が付かないという事はなかろう。ましてや、人の生命を脅かす行為が
肯定されていいわけがない。死刑求刑ののちに死刑判決がくだされて当然とは思ったが、
今回は裁判員裁判だ。

もし、自分が裁判員であったならどうだったのだろうか。裁判員の当事者でないうちは、
死刑当然、懲役刑で罪があがなえると思うなよ。などと、強行姿勢で挑むところだが、
裁判員の当事者であったならば、腰が引けたかもしれない。重大事件の殺人犯とはいえ、
死刑判決に賛成するには心の負担がありそうな気がする。






少年に死刑判決/裁きの負担重すぎないか

 2人が殺され、さらに1人が重傷を負った。18歳7カ月だった少年が今、
被告席にいる。償いは「死」であるべきかどうか。
 6人の裁判員が石巻3人殺傷事件でその問いに向き合わされた。評議で導き
出し、仙台地裁できのう言い渡された判決の主文は死刑だった。
 裁判員裁判の判決が死刑だった前例は、まだたった一つ。少年に死刑が求刑
されたのはこれが初めてのケースだった。
 死刑を適用する判断基準としては最高裁が九つの留意点を挙げている。しかし
それが、数量的に明確な物差しになるわけではない。加えて、少年法の理念、
仕組みを理解した上で更生の可能性も吟味しなければならない。二重の負担である。

 市民が初めて体験する場で担う仕事として重すぎないか。裁判員制度を見直す
作業の最重点に位置付ける必要がある。
 今年2月、交際していた女性(18)の石巻市の家で、姉=当時(20)=と
友人の女子高生=当時(18)=を刺殺し、会社員男性(21)にも大けがをさせた。
殺人罪などに問われた被告(19)=石巻市、元解体工=は、そんな内容で起訴された。

 「死刑は更生の道を完全に閉ざす冷厳な刑罰。適用は極めて慎重でなければならない」。
被告の弁護士はこう主張して、死刑の回避を求めていた。反省の深さや更生の可能性を
強調して裁判員に理解を促した。
 裁判員は起訴内容の確からしさに目を凝らした上で、1983年の最高裁判決が示した
死刑の判断基準(「永山基準」)の意味合いを学ばなければならなかったはずだ。
 永山基準は被害者の数をはじめ「残虐性」「犯行後の情状」など9項目を挙げる。
「被告の年齢」もその一つだ。
 きのうの判決はこの基準に沿って、被害の重大性、深刻さや犯行の際立った残忍さを指摘
し、「反省に深みがあるとは言えない」「更生の可能性は著しく低い」と認定した。事件
当時の年齢についても「死刑を回避すべき決定的事情とは言えない」と判断した。
 弁護側は、健全育成という少年法の理念を弁護の立脚点にしてきた。保護処分が原則で、
刑事処分は例外的であるべきだという考え方だ。

 少年法の仕組みは複雑だと思っている人は多いはずだ。刑事裁判の進め方を刑事訴訟法に
沿ってのみ込む作業に加えて、少年法の精神、手続きへの理解も求められるのが、少年犯罪
を裁く裁判員の責務になる。
 少年犯罪の審理は難しいと感じさせてきたのは、事件の背景分析や矯正処遇の実情について
の情報が乏しかったことも影響している。
 知らされていないことは難しく映る。突然、理解を求められるのは酷だ。重すぎる負担を
軽減する手だてが不可欠だ。

 「一生悩み続けるんだなと思った」「自分の考えを誰にも話せず、つらかった」。死刑判決
にかかわった後、裁判員はそんな感想を話した。市民の悩み、つらさが市民参加制度の見直し
に生かされなければならない。

2010年11月26日金曜日




河北新報の社説からの引用です。記者会見で質疑応答した裁判員の1人の方は、
その辛さを噛み締めるように天を仰いで涙ぐんだそうですが・・・辛いと思います。
裁判員のかたも。







このコメント記事のタイミングで、紹介するのも気が引けますが、「裁判員裁判に
ついて考える」主旨の内容で、企画されたマンガ作品があります。

月刊アフタヌーンにて掲載された「アストライアの天秤」です。


アストライアの天秤(2) (アフタヌーンKC)アストライアの天秤(2) (アフタヌーンKC)
(2010/06/23)
小川 悦司

商品詳細を見る



不定期の短期集中連載ゆえ、いまだ2巻までのようですが・・・アレ?3巻も
既に刊行されていたような記憶があるのですが、Amazonだと、2巻まで
しか検索に引っ掛からないのかな?

アストライアの天秤(1) (アフタヌーンKC)アストライアの天秤(1) (アフタヌーンKC)
(2009/07/23)
小川 悦司

商品詳細を見る



連載作品を読んできたので、曖昧な記憶で申し訳ない。1巻は舞台劇の落ちぶれた
脚本家が、裁判員になって「面倒だから行きたくない」「忙しいから無理」といい
つつも、「裁判員裁判では、余程の事がない限り断れない」という「国民の義務」を
強調しつつ、誰もがなりえる裁判員のための心構えや、はじめの一歩的な内容が冒頭
にあります。

扱う事件は、誤ってプロデューサー(・・・だったかな?)に怪我を負わせた・・・か、
殺してしまった大部屋俳優?の審判で、演劇を知る脚本家ならではの意見が鍵になる
裁判。その辺は都合が良すぎるかなぁ~とはいうものの、「裁判員裁判ってどんな感じ
になるのかな?」というのを、少し垣間見るような第1章と考えればいいかと納得。

1巻の後半はおそらく沖縄での話。沖縄と言えば外せないのが在日米軍の軍人達が
おこす事件で、ここではレイプ事件を扱っていたような・・・。すいません。結構
ややこしい問題なのに、あやふやで申し訳ないです。

第2巻では、少年審理を扱う話で、監禁殺人を行った兄弟を裁くうえで苦悩する
裁判官がここでは主人公です。ただ、この話は裁判官自身には私怨は無いけれど、
因縁が絡む内容でしたね。この兄弟の母親との因縁になりますか。裁判官自身の
幼い頃に封印していた記憶との因縁だったと思います。

面白い作品というモノではなく、考えさせられる作品といった内容ですね。

あまり話題にはなっていないようなので、アフタヌーンKCのコーナーで探してみて
ください。棚差しであると思います。ちなみに作画は「中華一番」の方だそうです。





スポンサーサイト

テーマ:気になったニュース - ジャンル:ニュース

多事他事雑記 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<寺田克也・・・「ラクダが笑う」 | HOME | 「チエコ」鴻巣世紀・・・四季大賞受賞から約1年ぶりの登場。>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。