うろおぼえ立ち読み雑記

週間漫画雑誌等を立ち読みして、気になる作品についてのレビューなどをメインにしていますが、最近は買っているマンガのレビューの方が多いかな。マンガ以外の趣味の話もあります。

今週号のジャンプ「バクマン。」~責任の所在は?

今週号のジャンプは10号ぐらいかな?立ち読みなので号数未確認です。
スピリッツは買って読むので、こちらは10号。大体この辺じゃないかと
思います。さて、今週号の「バクマン。」新キャラの七峰君が登場して3回目
でしたかね?亜城木夢叶のファンで、亜城木夢叶に追いつき追い越せの勢いで
自分も漫画家を目指したという七峰君。(七峰透だったかな?)

ジャンプの新人賞に応募した「シンジツの教室」という作品について、あれや
これやと描かれたのは、3~4週前でしたかね。

あっと・・・ネタバレになるかも?

なので、コミックス派はこれ以下の記述は責任持てません。

あと、今後の展開の推測みたいなのも書いてます。(あくまでも七峰君編です)



バクマン。 11 (ジャンプコミックス)バクマン。 11 (ジャンプコミックス)
(2010/12/29)
小畑 健

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「バクマン。」について久しぶりに書きますが、最近のバクマンは展開がグタグタだ。
などという読者もおられるようですが、そうとは思えないな。週刊少年ジャンプで連載
を持ち、描き続けるうえで「こんなこともあります」というプレゼンもやっているわけ
だったり、作家同士の恋愛とか、色々投げかけてくれるので、俺は飽きませんよ。

気が付いてみれば、持ち回りで新人賞の審査員の立場にもなってしまった亜城木夢叶の
2人。彼らに原稿を読んでもらう前に、編集部では注目の的になってしまった七峰君の、
「シンジツの教室」。亜城木夢叶担当の服部さんも、編集長も認める才能ある作品だが、
あまりにも少年誌的には邪道過ぎるため、大賞には推薦できない作品という内容。

この内容については、マンガ道マンガの作中創作なので、あくまでも小畑・大場テイスト
を発揮しているわけなのだが、かいつまんでその原稿を読みながら、高木が「俺もこういう
ものをやってみようかと思っていた」と言わせるところを、こちら側が読んでも気になる
スリリングな展開には興味がわく。

実際、こういうとんでもない飛躍した構想と発想のマンガは読んでみたい。結末は後味が
わるいけれど、青年誌ならOKだ。

そんな作品を描いた七峰君。最終選考までもつれこむが賞を逃すのだが、一応担当が付く
ことになり、急遽編集部で顔見世&打ち合わせをする。大きな声で、ハキハキと、溌剌
に立ち居振る舞い、周囲の大人達には好青年ぶりを発揮する七峰君。

この辺から、こいつ裏表の顔を使い分けるキャラだな・・・と思っていたけれど、やっぱり
その通りで、基本的に大人には好感がもてる態度で接し、相手を持ち上げる応対をするが、
腹では大人を全く信用していない若者だった。出る杭は打たれる・・・というのを回避する
ための彼なりの世渡りは、いかにもありそうで面白い。まあ、こういうタイプの人は実際
いるだろう。


担当と初顔合わせの日、最終選考までいったけれど賞は逃した旨はきいており、ジャンプ
に載り易いように改めて「シンジツの教室」をマイルドにしたネームを書いて持ち込んで
きた。話の流れで、そこまでいうのであれば・・・という事で編集長がそのネームを読み
「おもしろい」という。

新人の初投稿作品でこういう事は例外なのだろう、編集部自体が騒然とするなか、まだ
掲載は難しいので、ジャンプ向けに直して来いということになった。それで了承した七峰君
は、最終選考で落ちたので、自分のブログに「シンジツの教室」を公開してしまい、それが
編集部を騒然とさせる。

平丸先生担当の吉田さんだけが、なかなかいいコメントを残す。
「本人は悪気はないんだよ。今時の18歳ならやりかねん行為だ・・・」と。
(多分このような、コメント)

編集部に苦情が殺到し、担当編集に電話で注意されて七峰君はブログを閉鎖して、作品の
公開を中止したのだが、それも彼独自の戦略だった。なかなか狡猾な18歳だ。





ネームの描き直しも通り、期待の大型新人に編集部は盛り上がるが、その一方、ジャンプ
の邪道作品である「トゥルーヒューマン」の静河君と作風がかぶるうえに、新人の方が
ストーリーが面白い上に人当たりもいいとなると、こちら側には分が悪い。
さらに、七峰君の読み切りが好評で連載に至れば、蹴落とされる側かもしれない平丸さん
蒼樹さん担当の編集者は戦々恐々とする中、新人担当の編集者と亜城木夢叶の仕事場へ
七峰君が訪問する。(亜城木夢叶のファンでもあるから)

担当と一緒に歓談している間は、いつもの好青年スタイルで通すが、担当が仕事でいなく
なると、態度が変わり、七峰君の「マンガの描き方および方法論」を亜城木夢叶にぶち
まける。「きっと亜城木夢叶先生方には賛同してもらえるやりかただと思う」というのが、
ネットを介してのストーリー創作だった。

今回も言っていたと思うが、

「僕は担当編集者なんて、信用していません」

「彼らは単なるサラリーマンですよ。23~24のポッとでの新人担当なんて

 マンガの事なんかわかちゃいません」

ぐらいの事を言っていたような気がする。その理由の一つに、亜城木夢叶の「タント」を
例に挙げて「担当編集者に振り回されて迷走した格好の一例」とまで言いのけた。

「プロとは?」「マンガ家のプライドとは?」と、得意気に持論をぶちまける七峰君の
1ページ丸々の説法は、一瞬、読んでるこちら側もグウのねも出ず、反論できない雰囲気
になった。「売れてこそプロ」「人気がとれてこそプロ」・・・。

そこに至る過程で、面白い作品を創るためなら多くの意見を取り入れた方が、多くの人達に
読んでもらえる。という意見もあったと思う。

確かにそうかもしれないが・・・と、どこか脳内でこいつ(七峰君)に「そうじゃない!」
という言葉が出なくて、地団駄を踏む気持ちもあったけれど、読み終えてからふと思考する
と、あれこれと思い浮かぶわけです(笑)。


1人の担当編集者に振り回されるより、

100人の素人の意見を集い、

50人のマンガに詳しい人たちの意見を

統合して作品創りに生かす。



なるほど。方法としては面白い。だが、そんな事に付き合って意見を出して
くれるのは、読み切り程度の単発作品なら生かせるし、1回2回程度ならば、
作者の七峰君の創作に手伝ってくれるだろう。

だが、これが連載になればどうだろうか。ましてや週刊連載だ。毎回、原作会議に
参加して意見交換する人数も回数も減っていくはずだ。今週号の話でも、読み切り
の単発作品での原作会議をネット上で行うわけだが、


「50人のうち暇な人は34人だけか・・・」とつぶやく七峰君。


マンガに詳しい50人の人達が、原作会議に参加して意見をやりとりする事に
義務も責任も無いので、参加人数が減っていくのは当然だ。

そして、50人以外のその他大勢の意見を参照して、統合して創作した作品など、
面白いけれど突出したものが無い、平均的な作品になっていくのではないかと思う。

さらに、ネットの意見に依存して、気が付かないうちに、別作品の原作をなぞった
ストーリー盗作事件へと繋がってしまう危険性もあるだろう。悪意あるユーザーが
七峰君を陥れるワナになりそうな話を提供するかもしれない。


今は七峰君が突っ走っていくところなので、どこまでいけるか判らないけれど、
連載されたとしても、1年、半年ぐらいで連載を保てなくなる。意見してくれるネット
の住人は、興味本位と功名心で初めはつきあってくれるが、いつまでもボランティアで
協力してくれるものではなく、いつか七峰君のもとを去ってゆく。

しかも、その人達との間には義務も責任も無い。ネットの協力者にそもそも創作の
根幹をゆだねるととんでもない事になるはずだ。今回の七峰君の登場は今時のネット
環境に依存している若い漫画家への問題提起となるストーリーだと考えている。

ま、この辺は、ある程度大人であれば想像できる範囲の展開でしょうね。それでも
「バクマン。」は面白いなぁ。





そして、こいつはいずれ破綻する。




気が付いてみれば絶望した七峰君が「もうだめだ!!」と嘆き、漫画家を辞めよう
とすると、あの眼鏡の新人編集者が七峰君を諭す。「もう一度やりなおそう」と。

なぜこんな僕を・・・との問いがあれば、編集者はこう答えるでしょう。
「僕は七峰君の担当編集だから、君を助けて支える義務と責任がある」
と、描いてくれればいいけれど(笑)。


今後の展開に注目していますよ。



手元に5巻があったけれど、もう酸化して縁が茶色くなってたなぁ・・・。
酸性紙だから仕方ないか。

ああ・・・スピリッツ読む時間が潰れてしまった。

早朝なので寝ます・・・ZZZ。








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