うろおぼえ立ち読み雑記

週間漫画雑誌等を立ち読みして、気になる作品についてのレビューなどをメインにしていますが、最近は買っているマンガのレビューの方が多いかな。マンガ以外の趣味の話もあります。

「地獄のアリス」~松本次郎

先日、遅番帰りの深夜のコンビニでスーパー・ジャンプかビジネス・ジャンプかは
忘れましたが、1話休載明けてセンターカラーから再開の「地獄のアリス」
コミックス第1巻がリリースされるようですので紹介します。
(発売はまだチョット先、来週なんですが・・・)


とはいえ、この2冊は立ち読みチェックオンリーなので、うろおぼえの記憶による
粗筋なので御容赦願いたい。


地獄のアリス 1 (愛蔵版コミックス)地獄のアリス 1 (愛蔵版コミックス)
(2011/02/18)
松本 次郎

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以下ネタバレあり。

















「地獄のアリス」の舞台は砂漠化して荒廃したある国、というか日本なんでしょう。
劇中に学校での授業シーンに、現在のその人々が暮らすコミューンの成り立ちや歴史
についての記述がありましたが、言語や表記は日本のようで、どこかの異国のような
風情。映画「マッドマックス2」以降の世界と思ってください。


主人公(あ!肝心な名前を忘却!)の少年は一流のスナイパーで、第1話では
物資運送中のキャラバン隊を襲撃した強盗団を、ゴルゴ13並の正確さで狙撃。
その狙撃の前に、アリスというセルロイドと呼ばれる人形を使って、強盗団に
警告する。

「武器を捨て、女性を解放し、物資を置いて立ち去れ。さもなくば撃ち殺す」



といったようなメッセージを遠隔操作というか、アリスに仕掛けたスピーカー
で警告する。が、そんな事は被害がでるまでは無視するのが、やられ役の勤め。
強盗団の1人1人が次々と頭を狙い撃ちされる。その正確な狙撃に驚き、抵抗
しても長距離射撃なので、相手が見えず混乱する強盗達はいわれるままに武装
解除されて遁走。

レイプ寸前の女性隊員を救う形で恩を売り、物資をもらうというこのやさぐれた
生き方をする少年を気に入った眼鏡美女。(・・・エメラルダス、イザベラ、
エスメラルダ・・・なんだったけ?名前忘れた)

*)眼鏡美女→マキルダ23歳~だそうです。立ち読みでチェック(笑)

廃墟に1人で住むよりも、私達のコミューンで一緒に暮らそう。学校にも通って
勉強できるわよ、などと提案するが、少年は渋って断る。
「『ドラゴンボール』の14巻を探しているんだ」とか、「マンガが読めればいい」
「学校なんて行きたくない」とか、中学生っぽいガキの戯言が所々散見
されて苦笑する。

自分の自転車には「黒王号」などと明記したりするところなどもおかしい。

*)スナイパーの少年→シュウ14歳。


銃器や手りゅう弾などの武器がそこらじゅうに溢れ、国ではない小規模なコミューン
が集まって地区を自治するあたり、政府というものが無い世界のようで、各地区の
バランスは食料、水、科学、医療等などの得意分野をそれぞれが生かして均衡を保っ
ているのはギブ&テイクによる力関係なのだろう。

「マッドマックス」のような強奪し、一方だけが潤うとする世界ではなさそうだが、
こういう世界を牛耳り支配したい輩は、その機会を虎視眈々と狙っているという
ような設定のようす。

やさぐれた少年少女達の成長譚・・・というわけでもなく、なんだろう、スナイプ
とか、そういったガン・アクションを見せたい作品なのかはどうもまだ序盤もいい
ところなので判別できない。ただ、この少年の愛玩ドールというか、セルロイドの
マリア・・・じゃなくて、アリスがポイントなのかな?

今週号を読む限りでは、ダッチ・ワイフ的な使用も可能なような台詞も出てきたの
で、なんだか今後の展開はモノを巡って、権力を巡っての闘争劇になるのかなぁ~
などと期待しているところです。

まあね、ストーリーや作品の世界観をみると近未来SFに、バイオレンス&セックス
要素を絡めた西部劇になるのかとか、単純そうな内容なのですが、絵が気に入った
のですね。

非常に雑な、

一発早描きの画面はかなり粗い。


けれど、形はとれているのでそれなりにカッコよいと思わせる技術が魅力。

投稿作品だと、「もっと丁寧にペン入れして下さい」などと言われそうな勢い。
でも、あの線は昨今の漫画家の中でもいい線を描けている部類だと個人的に思う。

雑さは、クロッキー帳などでの走り描きなんですが、それが画面での絵柄としての
味になって生きているのです。

それが雑誌を開いて目に止まり、注目される絵なんですね。

漫画家の個性って、重要なのは結局「絵」ですから。







しかし、凄い。

背景もモブ・シーンもメカも、全て1人で描いていますね。

アシスタント無しの画面ですよあれは。

ペンタッチが全て同じですから。

隔週誌だからできるのか・・・。
*)スーパー・ジャンプでした。

なんだか、描くのが楽しそうな早描き作家さんですよ。

あ!石川雅之さんもアシなしの1人描き作家でしたね。

今週の「もやしもん」は、川浜3兄弟が揃ってビックリ。

というか、会っただけの1カットだけだったような・・・。




*)ちなみに、表紙は青いドレスを着たセルロイドのアリスが目印。
 コミューンに到着してから、シュウの世話役を押し付けられる16歳の
 少女も登場。イザベラ・・・だったかな?巻き髪で、拳銃の早撃ちが得意
 な娘で、今回の掲載話ではパンツ一丁で登場するシーンが冒頭にアリ。
 ですが、あんましエロくない。

 この「地獄のアリス」は一応、近未来SFナンチャラ~バイオレンス~
 スナイパー・ロマンとかなんとか・・・。なんちゃらバイオレンスの鬼才
 という煽りもありまして、過去作品はどんなもんがあるのかチョッと興味
 が出てきました。



善良なる異端の街 (GAコミックス)善良なる異端の街 (GAコミックス)
(2010/01/07)
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なんだか、結構描いている作家さんなんですね。知らんかった。
「善良なる異端の街」などの表紙イラストを見ると、美大卒っぽいタッチだ。
マチスとかセザンヌとか好きなの?って思う。ざっと見渡しても、個人的には
チェックしていない出版社ばかり。

昨今はIKKIコミックなどにも秀作が多い。見落とし過ぎか・・・。
とはいえ、アフタヌーンからそっちで描いている作家さんもいるから、とりあえず
アフタヌーンを軸にマンガを読む事は変わらないけどね。

五十嵐大介さんとか、今はIKKIですからね・・・。


注:蛇足の補足

 第1巻コミックスを後日購入し、改めて通して読んでみたところ、思い過ごし
だったのは、「アシスタント無し」の制作体制ではなかったことでした。巻末の
オマケマンガから推測すると、アシはいますね。すいません。

 で、さらにアシスタントの存在が明らかになった理由の一つが、とある新人漫画家
さんへ宛てたファンレターの返信から発覚しました。この松本次郎さんのもとでアシ
スタントとして4年ほど働き、師匠スジであることも知りました。この件の作家さん
についてはまた後日改めてコメント更新させていただきます。

 とりあえず、漫画家さん宛てのファンレターで、返信が届く事は、頭になかった
ので驚きました。封書を手にとってしばらく放心状態で、頭の中を整理してから読ま
せていただきました。手紙、ならびに、コピーでは無い、生の、本筆のイラストには
震えました。

 急遽、暫定措置として小さな額縁をホームセンターで入手しましたが、行きつけの
画材店で、ちゃんとしたデザインのそれなりの額縁に収めたいと考えています。

鴻巣世紀様、返信とイラストありがとうございました。

活躍を期待しています。




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テーマ:マンガ - ジャンル:アニメ・コミック

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