うろおぼえ立ち読み雑記

週間漫画雑誌等を立ち読みして、気になる作品についてのレビューなどをメインにしていますが、最近は買っているマンガのレビューの方が多いかな。マンガ以外の趣味の話もあります。

輪るピングドラム・・・ええっ!?何?この展開?紆余曲折あって無理矢理まとめました

この「輪るピングドラム」を観るきっかけは年末ぐらいに終了した話題の深夜アニメで
あり、twitterでフォローしている漫画家さんで原作本をAmazonでポチッて届いたら意に
反して本の分厚さに驚き、あまつさえ上中下巻の3巻組みであることにビビッたという
レスをみて関心を持ったり、または連載中のどこかの作中でピンドラに触れる作家も
いるというのであれば、コレはチェックすべきではないかという勘がはたらいた。

24話を最後まで観て走りきった結果、わかったことは「ふざけているかと見せかけて実は
大真面目な幻想文学アニメ」といえばいいのか、普通に「少女マンガ風サイコパス・ファン
タジー・アニメ」といえばいいのか、分類しにくいけれどマンガとしてコミカライズする
ならばレディコミか少女マンガ誌だろうね。青年誌や少年誌のジャンルには受けは悪い
と思う。でも青年誌はちょっとはアリかな?


粗筋としては仲のよい3兄妹がいて、難病を患う病弱な妹を見守る兄達が
奮闘努力して最終的には妹を命がけで救う物語である。


おお・・・割と簡単にまとめたな(笑)


こんな風に割り切って短文コメントで書けるほど簡単な話ではないので、あれこれ悩みました(笑)


以下、おおいにネタバレ。詳細は省いていますけれど、アニメ未見の方は遠慮された方が
よいかと思います。


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まあぶっちゃけ、難病で病弱な妹ひまりは1話早々に家族(親兄弟含めた)との思い出の
場所、池袋の水族館にてペンギンのコーナーで倒れます。その前にお土産としてヘンテコな
ペンペンのモデルにもなった名称忘却したペンギンを模した帽子を購入していて、救急搬送先
の病院にて逝去し、悲しみに暮れるカンバとショウマの目の前で帽子を被った状態でムクリと
生き返り突然「生存戦略ぅ~~~!!」と叫んで謎のイリュージョン世界にてこれまたひまり
の見た目で別人格の謎のプリンセスがエキセントリックな衣装をまとって登場し、ひまりの命
を無事に救いたいのであれば「ピングドラム」を探して来い~などと、それが何かもわからない
状態のまま彼らの現実世界に引き落とされる。(特に期限付きではなかったようだ)

高倉兄弟はとりあえずそれが何かも解からないが、プリンセスが最初に指示した地下鉄に乗り、
ピングドラムを所有しているであろう荻野目苹果と接触してピングドラムを奪取してこいという
命令を下される。(まともに指令を受けたのはコレだけのような?)

ピングドラムとはなんだろう?と考えながら高倉兄弟と荻野目苹果の行動を観察。
それらしいものはどうやらあのピンクのノート、日記がソレらしいとめぼしをつけて観て
いると「アレは本当にピングドラムなのか?」という猜疑心も芽生えつつもソレがそれなり
に重要なアイテムであり、名も「運命日記」などと呼称されるにつけ益々どういうアイテム
なのかが気になった。一応重要アイテムとして時籠ゆり、夏芽真砂子、荻野目苹果、高倉
兄弟達の間で争奪戦のような事が起き、「漁夫の利」を狙うような立ち位置で傍観するのは
ピンクの長髪でどこかチャライ感じのまさとし先生。

このまさとし先生が登場するのは、ひまりが水族館のエレベーターに乗り込んだ事によって
相棒の謎ペンギン3号が導く地下61階(??)にあった図書館の別室、運命に選ばれし者
だけが入る事ができる部屋で司書としてまさとし先生は登場。この時点で既に怪しい。

ひまりの求めている本を探す行為と合わせて、ひまりの記憶を掘り起こしひまりに質問
したり、提案や意見を述べる時点でなにか謀略をもって表れたとしか思えない個性をみせ
てはいるが、ひじょうに何かに対する執着を感じさせない声のトーンで感情を全く見せない。

その後、陽鞠は再度倒れ、今回は陽鞠の余命を延ばすことのできる謎のプリンセスも
同時に倒れ、プリンセスいわく「この前もらった命の寿命も尽きるところ。もはや電池切れ
といったところか、これでホントにグッドバイじゃ・・・」と、高圧的な言動態度が一変し、地に
伏せ倒れこんでしまう。(それとリンクしてペンギン3号も消えかける)

集中治療室にて陽鞠を見舞う冠葉、晶馬、苹果の前に、東鷗総合病院の医師として
まさとし先生が登場するあたりから「ええっ!」と驚く展開が始まる。この二度目に陽鞠が倒れ
て、謎のプリンセスも命運尽きて「運命の至る場所」に帰らなければならないというこの緊迫
した状況下の第12話はかなり重要で素晴らしい展開。


中盤、まさとし先生が登場するまで、荻野目苹果(りんご)のターンが続き少女マンガ的
コメディ要素に勘違いな愛と情熱とエロチックにいろどられた展開は突っ込みどころ満載
だったり、爆笑シーンを発見して肩を痙攣させたりして、ほぼ毎回登場するひまりの別人格
である謎のプリンセスの登場シーンでは毎度笑わせてもらった。「生存!戦略ぅ~~!!」
の掛け声と共に上から目線の女王様ひまりは別の意味で蠱惑的でいい。


「きっと、何者にもなれないお前達に告げる」


何度もこの台詞を聞く。全く・・・自分自身に対して言われているような被害妄想を
抱いてしまう言葉だ。今の自分の存在、立ち位置がそういう暗澹とした気持ちにさせる
のだが、それはそれで、この台詞もまた意味深で後半の展開では様々なところで
この台詞が行き交い、色々と考えてしまう。


この作品で混乱する要素はまずはどこの世界かということ。
この世、あの世。現実、非現実。夢か誠か、現か幻か。
虚構と現実。こっちとあっち。こちら側と向こう側。



作品世界の中で描かれている3兄妹の現実と、幻想世界(イリュージョン・ワールド
『謎のプリンセス』がいる世界)が夢で交錯したかのようだが、謎のプリンセスの世界
には複数(カンバとショウマ、ショウマと苹果・・・)の人が同時に入退場できて共通の
認識で会話できて、その世界から抜け出してもその世界に居た記憶があり、またその
記憶は共有されたりしているわけだから色々と混乱する。夢は個人のモノであって
他者と共有できるものではないと考えるなら「夢」の世界じゃないんだろうね。

(その辺の曖昧な匙加減は制作者側の作為的な意図なんでしょう~と受け取ろう)

夢想世界ではなく、何かしらの意志が反映されている世界なのであろうと考える。その辺り
は曖昧で視聴者が、クール便で送られてきた謎ペンギンの存在理由、存在する意味もなんだか
よくわからないまま進行してゆき、唯一わかった大事な存在理由はそれぞれの担当する者の
(ひまりには3号、カンバは1号、ショウマは2号、真砂子にはエスメラルダ)生命とリンク
している事がわかる。肉体的ダメージは顕著にペンギンにも反映されるからだ。

後半、まさとし先生が登場してからの展開は少しづつ「ええっ!」と驚くまさかの展開と
その設定に、内容が暗く重くなりそうなところを、脇で関係ない仕草や行動をするペンギン
がそのシリアス展開を中和させるのはそれなりに効果を狙った演出なのだろう。ともすると
ペンギンでふざけ過ぎている話もあったが、そういうのは元々3兄妹や苹果ちゃんが、
シリアスから少し離れたシーンの時ぐらいたったかな?いや、ショウマが病院内で拉致された
時に下着釣りをするペンギンはふざけてるなぁ~とは思った(笑)。



ここまでつらつらと長く書いてきましたけれど、実は


第1話で、既に盛大なネタバレを行っている。


高倉三兄妹が朝食を囲んで団欒している時に、家の前の通学路を歩く小学生二人の
会話、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」から言及されるリンゴと宇宙、こっち側とあっち側、
カンパネルラ達が向かうところ、無償の愛による死を選択したことによって神から得ら
れる褒美のこと。りんご自体が重要アイテムだとこの時点で暗示している。

冠葉の陽鞠に対しての愛情は家族愛だけではない何かがあるように思っていたら、
眠る陽鞠に接吻している。普通の思考だと兄が妹に対する行為ではないのでおかしい。
冠葉の陽鞠に対する愛情は兄妹愛+異性愛。
(3人に血縁はなく、元の親は別々である・・・と後半に判明する)

冠葉曰く、陽鞠を失うこと、「それが俺たちが受ける『罰』なのさ・・・」・・・じゃあ何かしらの
「罪」があったということがわかる。(後半に判明)


結局、この物語は

「銀河鉄道の夜」に渡瀬眞悧(さねとし)VS荻野目桃果を足して、補足分を
高倉冠葉・晶馬で埋めて、鍵を荻野目苹果とし、高倉陽鞠の世界を安定させた
という物語。

女王様の陽鞠の命を救うため、愛と情熱で冠葉と晶馬という従順な勇者(他者)
が、命をかけて救い出し、運命にあらがう物語。


どうでしょうか。脇役の夏芽真砂子、多蕗圭樹、時籠ゆり等々も絡めて書くともっと長く
なるので端折りました。結局、高倉三兄妹の愛の話に、さねとし先生VS桃果の幽霊、
もしくは彷徨える魂の対決の図式に見えました。

「透明な存在」になる・・・とか、その辺の「子供ブロイラー」という施設を絡めた事も
ホントは書きたいところなんですが、簡単に子供が捨てられる世界と、高校生になった
彼らの世界は繋がっているのかどうかも解からないからちょっと書き様がないかな?
(繋がってないようにも思えるし・・・)
桃果が呪文を唱えて爆破テロをある程度抑止できたという非科学的なことも検証不可
だから、どうすればいい?って、真面目にこっち側の現実に照らし合わせるのは無粋
な話か(笑)。「呪文で世界は変わる」そういう世界観がリアルな物語に何を真剣になって
いるんだか・・・(笑)

ここまで書いてもやっぱり消化不良だな。色々とまだ言及したい事はあるんですよ。

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