うろおぼえ立ち読み雑記

週間漫画雑誌等を立ち読みして、気になる作品についてのレビューなどをメインにしていますが、最近は買っているマンガのレビューの方が多いかな。マンガ以外の趣味の話もあります。

新海誠監督の新作「言の葉の庭」を観にいきました。

週末の土曜日、仕事が終わってから18時台の上映に行こうかと考えていましたが、
どうも疲れが溜まっているようで、土曜は諦めて日曜日に行く事にしました。その
ため、土曜の晩酌は控えめに・・・と思っていたけれど、バンダイ・チャンネルで
イデオンを観たり、ニコ生TS予約分を消化したりと、ついつい調子にのって飲んで
しまい、翌朝、多少の倦怠感を感じながら、朝食後、映画館の場所を地図で改めて
確認してから10:15頃に出発。

宮城県では1件だけしか上映されていないのです。フォーラム仙台。実は初めて
行きました。いわゆる短館系映画館で、いつも利用するシネコンとは違って小さな
劇場です。途中、故障車渋滞にあい、だいたい1時間弱でフォーラム仙台駐車場に
到着。曲がり口、入り口を間違わないように慎重に来ましたよ。今度、来るときは
場所も覚えたので楽勝です。

劇場公開間もなく、東京の友人は直ぐに観にいき、劇場売りのブルーレイディスク
も購入し、あまつさえ新海誠監督と握手するというイベントにまで至ったという
熱のいれよう。東京都心にいるとヤツはホント、フットワークが軽くて恐いぐらい(笑)

そういえばガールズ&パンツァーの業界関係者ほぼ限定イベントで、3DGや2DG
のメイキング講座などにも招待が来たから行ったというのも、なんだか羨ましい。
まあ・・・俺なんかの素人がみても「へぇー」「凄い・・・」と感嘆するだけで終わる
話だろう。でも、彼の場合、その技術の少しでも理解している人間にしてみれば、
「やってみよう!」とか、技術的理解を深める良い機会なんだろう。

それはさておき、「言の葉の庭」である。

「愛」よりも昔、「孤悲(こい)」のものがたり。



 靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は決まって学校をさぼり、日本庭園で靴の
スケッチを描いていた。ある日、タカオは、ひとり缶ビールを飲む謎めいた年上の女性・
ユキノと出会う。去り際に一篇の万葉集をつぶやくユキノ。
 やがて、ふたりは約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、次第に心を
通わせていく。居場所を見失ってしまったというユキノに、彼女がもっと歩きたくなる
ような靴を創りたいと願うタカオ。6月の空のように物憂げに揺れ動く互いの思いを
よそに、梅雨は明けようとしていた・・・。



いつもの自分の行動と、自分が落ち着く居場所にイレギュラーで現れてきた妙齢の女性
に、初対面でいきなり「あの・・・どこかで会った事はありませんか?」と話しかける
タカオにちょっと驚いた。というか、話しかけないと物語は始まらないので無駄の無い
進行ではある。

そして、「いいえ・・・会った事はないと思いますけど」「ああ・・・そうですか、
すいません」「いいえ・・・(微笑)」という乾いたやりとり。お互いの行動、仕草を
観察し去り際に女性が一篇の短歌をそらんじる。


雷神の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ


タカオも俺も「はぁ?」と・・・。文学青年でもなくましてや古典に疎い俺には
この粋な短歌にどうしたらいいかわからなかった。
タカオもまた、「意味わかんねぇ」風ではあったし。結局、その後も何回か東屋
で会う事もあって、お互いのよそよそしさもなく、なにかがほぐれていく手応えを
感じながら、時折差し込まれる駅のフォームで電車に乗れない女性のシーンに
何か曰くあり気な怪しさ、寂しさを感じた。その会社に行けない憂鬱さとは逆に、
15歳のタカオと会って話しをする東屋の数々のシーンは胸の高鳴りを感じずには
いられない。


雨の回数も減り、梅雨が明けて夏が来た。出席日数、時間の足りなさ、東屋に行く
機会も減り気になるあの女性はどうしているだろうか・・・などという青い感情
もまた青春である。この夏のシーンから一気に物語りは別の側面をみせて様々な
事実と事象があふれ出し淡い青春がほとばしる。

「これ、小説で読みたい」と思わせるほど、文学的なストーリーと画面構成である。
特に美術的要素の高い背景描写には、新海誠作品では毎回感嘆させられる。今回は
雨、水、光の描写が美麗で、あとはSEの細かさには驚愕する。チョークで黒板に
板書する音や、紙に鉛筆が擦れる音、消しゴムを使っている時の音とか、妙に生活
に則したSEにこだわるとは驚く。適当じゃあないのがわかるから、時間と技術と
お金がかかっているのがよくわかり、ホント、みているだけで頭が下がる。

夏休み以降の話になると核心部分を書いてしまいそうになるので、あえて伏せて
おきますが、女性の名前を知るのも後半です。

淡い恋の物語なんですけど、秒速~よりはお互いが前向きなので、後味は悪くない
です。秒速~の主人公は、何回も見ていると、「おれはこいつ嫌いだな・・・」
って、思いましたけど、タカオはいい青年になってます。ユキノも最終的には
うまくおさまっていきますからね・・・。

その後を想像してみたけれど、やはりいい友達関係で行ったほうがいいような
気がする。年の差がありすぎるからなぁ・・・。あ・・・そういえば、高校の
時の先生との年齢差って、タカオとユキノぐらいの差があったと思う。

劇場アニメーション『言の葉の庭』 Blu-ray 【サウンドトラックCD付】劇場アニメーション『言の葉の庭』 Blu-ray 【サウンドトラックCD付】
(2013/06/21)
入野自由、花澤香菜 他

商品詳細を見る


ユキノの声を花澤香菜さんがあててますが、監督からのオファーとかじゃなく、
オーディションだったそうですよ。有名声優を使うとは金かけてるなぁ・・・
と、下衆な事を思っていたことは謝ります。また、花澤さんの声がいいんだなぁ。

劇場アニメーション『言の葉の庭』 DVD劇場アニメーション『言の葉の庭』 DVD
(2013/06/21)
入野自由、花澤香菜 他

商品詳細を見る



秒速5センチメートル [Blu-ray]秒速5センチメートル [Blu-ray]
(2008/04/18)
花村怜美、近藤好美 他

商品詳細を見る



申し訳ないけれど、一番すきなのは「雲の向こう、約束の場所」だったりします。



劇場アニメーション「雲のむこう、約束の場所」 [Blu-ray]劇場アニメーション「雲のむこう、約束の場所」 [Blu-ray]
(2008/04/18)
吉岡秀隆、萩原聖人 他

商品詳細を見る






スポンサーサイト

テーマ:アニメ - ジャンル:アニメ・コミック

アニメ | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<ウェーダーのソール張り替えのリペア終了。先週末引き取りに行った。 | HOME | 仕事が終わったら、アフタヌーン、電撃大王そしてガンダム・サンダーボルト2巻を買いに行く予定>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |